Waku2 as Life

Activities活動実績

2024-06-28

共創デザインMeetup! vol.3 @東京 開催

2024年6月28日に、株式会社フューチャーセッションズさんで「共創デザインMeetup! vol.3」を開催しました。

共創デザインMeetup!は、共創を試行錯誤している方々が集まり、最新の活動を学び合い、どう効果的に共創すると良いのか知恵を結集する場です。多様な立場(アカデミアと実務家)が出会い、共創を効果的に進めるための方法論をつくり、一般化させて広く普及していくことを目指します。

vol. 1 開催報告:http://waku2life.jp/activities/codesign-meetup/

vol. 2 開催報告:https://waku2life.jp/activities/co-design_meetup-vol-2/

共創デザインMeetup!vol.3は、2部構成で行いました。

第1部では、様々な事例を用いて自分の価値観をポストイットに書き、グループディスカッションを通してそれぞれの価値観を共有しました。また、それぞれが書いたポストイットを大きめの模造紙に貼り、グルーピングすることで価値観マッピングを行いました。

私もこのワークショップに参加したのですが、グループディスカッションという形で様々な価値観を共有することによって自分の価値観フレームを把握したり、更新したりすることができたため、価値観共有のための対話の場というのは重要であると感じました。

第2部では交流会を行いました。交流会では3人の先生に自他境界や共創についてお話を頂きました。

話題提供者① 慶應大学 井本 由紀 さん

タイトル:枠に気づき、⾃他境界にくつろぐ- かかわりの学びとしての観想教育と⼈類学 –

話題提供者② 武蔵野美術大学 山口 純 さん

タイトル:自他境界と共創

話題提供者③ 東北大学 齋藤 玲 さん

タイトル:私たち人間の世界の感じ方・見え方・捉え方の理解を深める事の効果 -認知科学と心理学の教育・社会への応用-

井本さんには、ご自身のフィールドワークの経験を交えながら、観想教育や人類学についての説明を頂きました。観想教育や人類学の分野について、今まで学んだことはありませんでしたが、「⼈類学の実際的な役⽬というのは、他者の世界を説明するのではなく、私たちの世界を多元化・複数化することにある。」という文言は、価値観フレームの更新に至る過程に通ずるものがありそうだと感じ、興味深くお話を伺うことができました。

山口さんには、共創や自他の境界のゆらぎについて自由エネルギー原理を用いて説明して頂きました。新しい情報を受け入れやすい条件として、自分が持っている事前情報から遠すぎないことであったり、非日常の体験など全く事前知識がない状況に身を置くことというお話がありました。このことは、自分の経験と照らし合わせても納得できる部分があり、面白いと感じました。 

齋藤さんには、様々な分野での研究の経験をもとに、分野横断的な研究をすることや共創の重要性について、お話を頂きました。また、共創の事例として、防災共創教育プロジェクトについて説明して頂きました。齋藤さんのお話からは、様々な分野で研究をされたからこそ、多様な価値観を認め、共創を行うことが大事だと体感されたのかなということが窺えました。

探究は、その多くが一人ではできないからこそ対話の場において多様な価値観を知り、フレームを更新しながら共創していくことが大事なのだと感じました。

交流会の最後には立食会も行いました。とてもお洒落に盛り付けてあり、少し食べるのが勿体なく感じました笑