川崎町で展開されている里山Joy! のハンギ体験ワークショップに参加してきました!
ハンギとは,NZマオリ族の伝統料理で,熱々に温めた石と一緒に野菜やお肉を土に埋めて蒸し焼きにして食べるお料理です.
【日時】
2022年7月24日(日) / 10:00~14:00
【場所】
百のやど(宮城県柴田郡川崎町大字前川字六方山18-51)
【担当】
合同会社 百
【タイムスケジュール】
9:50 / 集合@百の山
10:00 / 熱した石と食物カゴを穴に投入・麻袋と土をかぶせる
10:20 / 百のやどのご案内、祠までハイキング
11:20 / 薪割り体験、モルック
12:30 / ハンギ掘り起こし
~13:30 / 昼食(ハンギ)
~14:00 / 解散
他の参加者は,東京のメディア関係のお仕事をされている方3名(20代の若者),山本町イチゴ農園のご家族(お父さんと3歳のお子さん)
拾ってきた葉っぱに野菜やお肉を入れて,
用意していた穴の中に食材を投入.
ハンギの用意ができたところで,ハンギとはなんなのか,百が何を考え,どうやってここまできたのかのお話を聞く.
NZには,木があまりないらしく(おそらく火山性の島だから?),木を燃やして熱を作ることが簡単でなかったので,石で調理し始めたのかなぁ,と話しておりました.
その後,参加者の皆さんとみんなでモルックで盛り上がる!
購入したモルックのうち投げる木を間違えて燃やしてしまったらしく,いい感じの木を探しました.
投げる用にした木が,長くて,重い...
思い通りにいかないことが悔しくて,大人たちが本気出してましたw
お腹が空いてきたところで,ハンギ掘り起こし.
じゃじゃーーーーーん!
ルッコラのソースと,紫玉ねぎのソースと,和風ソースをかけながら,食材の味を堪能.
カボチャのスープカレー付.
準備で汗をかき(私はほとんど働いてないけど),お腹ぺこぺこになるまで待っただけあって,とても美味しい!
薪で調理するよりも低温で調理できるので,柔らかい仕上がりでした.
キャベツなどの方がもっと柔らかいらしく,今回使った葉っぱは,もう少し長く放置しないと反省してました.
皮ごと丸々食べるので,結構箸づかいが難しく,蟹を食べるように,みんな食べることに集中.
最後にパシャリ!新たな出会いから刺激をいただきました!
マオリの人たちが非暴力で抗議を続けたことなど,調べてみたら,しょうたくんの記事発見↓
https://magazine.nzdaisuki.com/content/1876
雑感
・百の宿のおばあちゃんち感.落ち着く,安心.たぶん,木材や土壁がそう思わせるのかな.
・百の宿は,クーラーは使わず,井戸水を使って建物の冷房としているんだけど(地下水は通年15度くらいに保たれているので),クーラー使っているような心地よさでした!
・おばあちゃんち感でも,ただただ,自然や昔への回帰をしただけだと魅力がなくて続かなくなってしまう.100年先まで続く建屋としては,新しいセンスを常に入れ続けることが大切そう.トイレのハンドソープが,「LEAF&BOTANICS」だった.そういうところへのこだわりが,魅力的に思わせる.
・ハンギはプロセスが大切.食べ物にありつくまでの労力がご飯を美味しくさせる.ただ,ハンギも献立自体は蒸し料理で終わってしまうところだけど,ルッコラのソースとか紫玉ねぎのソースとか,そういう新しいもの珍しいものと掛け合わせることで,魅力倍増!
・マオリの自然崇拝,日本にもあるはずだけど,持っているものにはなかなか気付けない.マオリの文化経由ででも,自然への愛着や感謝の気持ちが深まってくれるといいな.NZも火山国,地震国.自然には逆らえないことを知っていて,自然の大きく複雑なシステムの中に自分を置けているのかな.制約がちゃんとわかっている.制約の中での理想の見つけ方を知っている.たぶん.